絵馬と俳額に残る、奉納の文化

加茂神社には、祭礼だけでなく、絵画や俳諧を通して人々が願いや思いを託した文化財も伝わっています。

絵馬「武将図」森樵眠筆

今治市指定有形文化財(絵画)1面。指定年月日は昭和61年(1986)3月1日です。

神社公式の解説によれば、『三国志』の張飛を描いた作品で、額縁には文政7年(1824)正月の奉納を伝える記載があります。松山で商いを営む菊間出身者が、故郷の氏神へ感謝と商売繁盛・家内安全の願いを込めた奉納と説明されています。

享保年間俳額

今治市指定有形文化財(書跡)2面。指定年月日は昭和58年(1983)3月19日です。

神社公式は、享保20年(1735)の奉納額に、京都の俳人・鈴鹿知石が選んだ雑俳百句が記されていると解説しています。奉納者は浜村庄屋の長野径寿(俳号・嵐山)と貫石。関東以西24か国、73人の俳号が載るとされ、菊間と各地をつないだ俳諧の交流もうかがえます。

作品の背景は神社公式の解説に基づきます。額や銘文の実物との照合は未了です。既掲の『菊間町誌』に基づく古文書・由緒とは出典を分け、神社の創立年代を確定する資料としては扱いません。

出典:今治市文化振興課「菊間地域の文化財」/加茂神社公式「お供馬資料館・絵馬」。

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